唇が腫れたときの症状と対処法

唇が突然腫れて虫に刺されたように熱を持ってふくらんだような症状の場合、虫刺され用の薬は塗らず、まずは皮膚科の受診をお勧めします。
唇の腫れだけで痛みやかゆみがないような場合も、アレルギーや虫刺され等考えられますが他に特に症状がなければ様子を見ても良いでしょう。
唇の腫れと共に唇の内側に水ぶくれができていて他の体の部分に症状がなければ耳鼻咽頭科を受診しましょう。
もし内臓等の疾患の症状が唇に出てきている場合があれば内科での再診を打診されます。
唇が腫れてかゆみを伴い、唇のまわりに小さな水ぶくれがある場合、口唇ヘルペスが考えられますので皮膚科を受診し、薬をもらうとよいでしょう。
唇の腫れとともにかゆみの症状があるならばクインケ(Quincke)浮腫というじんましんの一種である可能性が考えられます。
クインケ浮腫であれば翌日になれば症状が和らぐでしょう。
かゆみの他に症状がなければ治療しなくても治癒しますが唇の腫れと共に喉の腫れが感じられ呼吸が苦しいようなら病院へ行きましょう。
自宅に抗ヒスタミン剤があれば症状が和らぎ早く良くなりますが副作用として眠気がありますので車の運転などは避けなければいけません。

唇の腫れ【口唇ヘルペス】

唇が腫れてかゆみを伴い、唇のまわりに小さな水ぶくれがある場合口唇ヘルペスが考えられます。唇の腫れ、かゆみだけでなく、水ぶくれ(水疱)ができるのが特徴です。原因は単純ヘルペスウイルスで、水ぶくれの中にはウイルスがいます。
最初に唇のまわりに赤みを帯び、1〜3日経つと小さな水ぶくれができるのが単純ヘルペスの典型的な症状です。
ヘルペスウイルスは感染力が強く大部分の人が幼いころに感染しています。自然治癒するものなので治らないことを深刻に考えすぎるのもよくありません。
一度感染すると症状はおさまっていてもウイルスがいなくなることはなく、三叉(さんさ)神経節という部分に潜伏し続けます。そのため、再活性化するきっかけとなる風邪、発熱、ストレス、疲労、紫外線などが原因で再発を繰り返すことになります。
水ぶくれができていなくても、唇の腫れと痛み、かゆみがあるときはヘルペスかもしれませんので、皮膚科を受診し薬をもらうと良いでしょう。ヘルペスの症状が出ているときに他人に接触すると感染するので注意が必要です。

唇の腫れ【口唇炎】

唇が突然腫れて、数日で症状が引くような場合の対処法ですが唇が腫れて、突然タラコくちびるのようになった場合、接触性口唇炎、剥脱性口唇炎、落屑性口唇炎などが疑われます。
アトピー性もありますが、唇をなめすぎることによって症状が現れます。
冬など乾燥する季節になると、唇の乾燥が気になり唇をなめてばかりいるなら注意が必要です。
無意識のうちに唇をなめていることも多いと思われますので、無意識に唇をなめないこと、唇の乾燥を意識しすぎないように注意することが一番の対処法になります。
唇を舐めることで起こる口唇炎は子どもに多いですが、女性にも多く見られる症状です。
唇をなめすぎること以外にも、口紅、リップクリーム、マニキュア、リムーバー、チューインガム、マンゴー、キウイ、山芋、いちじく、調味料なども原因になることがあります。
唇の保護を目的とするリップクリームも逆効果になりますので、症状がみられる場合は唇に触れないようにしましょう。
また、病院で処方されるステロイド軟膏を唇につけてもなめすぎてしまい胃を壊してしまう場合もあります。
くれぐれも無意識に唇を舐めることのないよう努めてください。

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